朝日が出る前少し明るくなったころ起床。
寝袋を片付ける。普通の恰好で起きておけば大丈夫だろう。
7時ごろ出発。知床横断だ。
知床といえば、ヒグマ。冬眠明けと冬眠前が危険らしい。
ヒグマは基本は臆病らしいので人を見ると逃げるそうだが、
知床では人に慣れたのか、人を見ても逃げず、道路に居座ることもあるそうだ。
大丈夫だろう・・・・・・坂道をハイペースで進む。
世界自然遺産「知床」
半島の先まで行ってみたいものだが、道路は途中までしかない。
クルージングがあるらしい。気になるなぁ。
手つかずの大自然、日本にもこんなところが残っているのである。
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自転車の人も結構いる。すれ違い際挨拶する。
「こんにちは!」
「こんにちは。はやっ!」
ハイペースで登り続ける。
知床横断道路は、冬の間(10月下旬から4月下旬)は封鎖されている。
雪崩や崖崩れなど道路管理に難しいため、北海道内の国道で唯一通行止めになるそうだ。
通行止めにも、大自然を感じる。
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10km超の坂道を上り続け、
知床峠に到着!ちょっと寒い。
まだ坂道上り続けで体温上がっているからいいが。
知床半島は火山活動で生まれた半島で、知床硫黄山は今でも噴気をあげているそうだ。
火山。生きてるって感じ。
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さぁ、羅臼の市街地にでるまで、約17kmの下り。
下りがあるから、上りのキツさがいいのだ。
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羅臼市街に到着。暖かい。ほんとに標高でこんなに気温違うんだよな。
セイコーマート富士見店でいつもの100円パスタを食べる。やっぱうまいな。
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ひたすら南下し続け、別海町の道の駅おだいとうに到着。
道の駅からも見える、野付半島。変わった形だ。
沿岸流により運ばれた漂砂が堆積してできたくちばし型の地形で、砂嘴(さし)を呼ばれるそうだ。
この野付半島の先端にはキラクという町があったらしい。現在は無く、幻の町。
国後に渡る交通の要路で、遊郭もあるほど栄えた歓楽街があったようだ。
証拠に、墓が残っていたり、陶磁器や古銭が発掘されたり。
なぜこのような町がなくなってしまったのだろうか。
今後、水位上昇や地盤沈下で無くなるともいわれている。
幻は幻になってしまうのか。
景色を楽しんだあと、自転車に戻ってくると倒れていた。なぜだ?
よく見ると、自転車のスタンドがアスファルトを突き抜けていた。
アスファルトを触る。
なんか柔らかい。空洞がある感じ。大丈夫か?
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飯を食べて、日も暮れだし、寝る準備。
すると、バイク旅のおじさんがやってきた。
「ここで寝ていい?」
おじさんはテントで野宿するようだ。
私は、いつものようにベンチ寝袋。
本日のルート↓ 約97km