以前から気になっていたハンマーナイフモア。
しかし、買うとなると新品では小型のモデルで安くても20万くらい。
そう簡単に手は出せません!
そして、ふと思ったのが、草刈機に取りつけられたら便利だなと。
ちょうど最近購入した、なんかパワーすごそうなマキタの80Vmaxの充電式草刈機(MUR012GZ)がある。
草刈機に取り付けられるサイズなら、一人で持ち運べられるし!(上リンクの商品66kg)
思い立ったら即行動!作業開始!
そもそもハンマーナイフモアとは?
まず、ハンマーナイフモアとはどういうものなのか調べてみる。
大まかに説明すると、ボックスの中で回転する刃がハンマーのように草を叩き切りその場で粉砕する草刈機のことだ。
その場で木端微塵になるので草をかき集める必要もないし、木端微塵の刈られた草でまんべんなく覆われていることで次の雑草も伸びにくい、土にも帰りやすい。
耕作放棄地みたいな場所にはもってこいの機械だ。
私の借りている畑の周りも耕作放棄地だらけで雑草が伸び放題。
これがあればぱぁっと一日で耕作放棄地をきれいにすることができる。
草刈機にハンマーナイフモアを付けるための構想・設計
構想の段階ですでに草刈機に取り付けられるものがあるか「草刈り機 ハンマーナイフモア」で検索してみると、
うね草取りまーPROという商品が出てきた。
構造はハンマーナイフモアと同じような感じだが、あくまでもちょっとした草取りの手間を減らすという感じだ。
私が目指しているのは、耕作放棄地の背丈1mを超える雑草も木っ端みじんにできるもの。
うーん、本物のハンマーナイフモアを参考にするか。
そもそも、ハンマーナイフの軸を作ったとして、どうやって草刈り機に取り付けるかだ?
とりあえず、手書きで設計図を書いてみる。
書いていて気付いたのは、草刈機とハンマーナイフをつなぐギアケース(今回調べてギアケースという名のものだと初めて知った)が直角でなければならないということだ。
通常の草刈りのギアケースを見てみると、
草刈りしやすい120度くらいの角度になっているようだ。
ぱっと「草刈り ギアケース」と検索しても直角のギアケースの画像はでてこず、
「直角 ギアケース 草刈」「90度 ギアケース 草刈」などと検索してやっとamazonで見つけました。
これは見事に直角です!
が、6000円。なんか高いような気がして、運営ショップが中国ぽかったので、AliExpressで検索すると3000円だったので注文。
たまにAliExpressを使うことがあるのですが、輸送費も結構かかるだろうになんでこんな安いのだろうと、国内商品がぼったくりまみれなのかと、色々考えることがあります。
さて、ギアケースの問題が解決したところで、ハンマーナイフを作成することにしました。
ハンマーナイフモア作成開始!
ステンレスのパイプとフラットバーを入手し、
市販のものだとサイズが合わないので刃から自作。
イマイチ使い方をあまり理解できていないハイプベンダーでフラットバーを曲げて
(写真を撮り忘れていたので、ただの鉄フラットバーで再現)
そして、削ったり穴開けたりして出来上がったのがこちら、
まぁ、市販品と似たようなものができました。
他にも必要な部品を加工して、軸と刃を固定する部分の銀ロウ付けへ。
銀ロウ付けは、とりあえず引っ付けることはできたが、コツをつかむことはできませんでした笑
さらにパイプの端にギアケースを取り付けられるようにねじ切り加工したものを取り付けたり、
いろいろな作業をして出来上がったのがこちら
おぉ、我ながらよくやりました!!
これに、屋根をいじったときに余っていたガルバリウムでカバーを作ったり、車輪を付けたりして完成!
構想から完成まで、約1カ月。部材費は約3万円(工具等は除く)で済みました。
でも完成したら終わりでありません、使えなければ話になりません!
完成したハンマーナイフモアで実践!
実践動画はyoutubeにアップしているのでこちらから⬇
もっと作業しやすくするための改良などを除き、実際に試してみて思ったことは、
マキタの80Vmaxの充電式草刈機はすごい!
以前使用していた他メーカーの36vの草刈機は、竹などの固いもの当たるとすぐに止まっていたが、80Vmaxは全く止まらない。
その経験からハンマーナイフモアをつけても大丈夫じゃないかと思い今回に至るのだが、
こんなパワーがめちゃくちゃ必要なハンマーナイフを付けても作業しても、もちろん止まらない。
世界最強を謳うだけのことはありますね、マキタさん!
が、問題はバッテリーだ。
現在で一番容量の大きい8.0Ahのバッテリー(BL4080F)が2個でも実際にスムーズに使用できるであろう中速で30分しか持たないのである。
ハンマーナイフモアでなぜ完全電動の商品が出ないのかと思っていたが、理解できたような気がする。
ちょっと話がそれるが、電気自動車のお話。
日本の電気自動車の先駆け、日産リーフのバッテリー重量は440kgだそうだ。
これだけの重さのバッテリーを積まなければそれなりの車の使い方ができないということ。
世の中脱炭素で色々な電動化が進むが、果たしてどうなるのだろうか。
まぁ、何百年何千年と長い目で人類の生活を考えれば、石油などは枯渇するかもしれないし、早く代替技術を確立しておく必要はあるだろうけど。
と、大きな話になりすぎたところで終わりましょう笑
マキタの電動草刈機にハンマーナイフモアを付けてみた、お話でした。
それでは、また!